取り扱い柿の品種について
蜂屋柿
蜂屋柿
「蜂屋柿」は、これまでご紹介した「富有」や「太秋」などの甘柿とは異なり、そのままでは食べられない「渋柿」の代表格です。古くから日本で愛されており、特に干し柿の原料として、その名を轟かせています。
1. サイズと形
大きさ: 1玉が200g前後~300gとずっしりとした重量感があります。
釣鐘状の形: 縦長の「釣鐘(つりがね)」のような形をしており、先端が少し尖っているのが特徴です。
2. 干し柿にすると「絶品」
蜂屋柿は、そのまま食べると強烈な渋みがありますが、干すことで驚きの変化を遂げます。
とろける甘さ: 干すことで渋みが抜け、糖度が50〜60度(ジャム並み!)にまで凝縮されます。
羊羹のような食感: 外は適度な弾力があり、中は飴色でしっとり、とろりとした高級和菓子のような食感になります。
3. 完熟させて「ずくし柿」に
干さずに食べる方法として、木の上や室内で完全に熟成させ、ゼリー状に柔らかくなった**「ずくし(熟し柿)」**にする楽しみ方もあります。
スプーンですくって食べると、天然のカスタードプリンのような濃厚な味わいが楽しめます。
これまで紹介した「甘柿」との決定的な違い
渋抜きの魔法
富有柿などは収穫してすぐ食べられますが、蜂屋柿は「干す」あるいは「アルコールや炭酸ガスで渋を抜く」という工程を経て、初めてその真の甘さを発揮します。
柿の「渋」を活かす知恵
蜂屋柿はその大きさから、柿渋(かきしぶ)を採るための原料としても重宝されてきました。防腐・防水効果がある柿渋は、日本の伝統的な暮らしを支えてきた素材でもあります。